教養には必要かどうかは、古くから議論されてきたテーマです。
もちろんすべての行動において、教養はあるに越したことはないです。
教養なんてなんぼあってもいいですからね。
しかし、みんながみんな教養があるわけでもないですよね。
さらに教養があっても、役に立つかどうかもわかりません。
今回の記事では教養を付けることで仕事に役に立つかどうかについてまとめてみました。
1.結論
まずは、結論です。
仕事に教養は必要かどうかは、仕事の種類や求められる能力によって異なります。
教養はすべての仕事に役に立つわけではありません。役に立つ教養、役に立たない教養はさまざまです。
そして、その職種においては役に立たない教養でも、別の職種においては役に立つ教養になることがあります。
教養は「あるに越したことはないですが、仕事で成果を上げるために無理やり会得する必要はない。」と言えます。
教養を身に着ける時間があるのなら、単純に仕事の仕方(PCの操作方法など)を学んだ方がよほど実りのある時間が過ごせるでしょう。
2.教養とは何か
まず、教養とは何でしょうか。
教養とは、幅広い知識や教養を身につけることです。
具体的には、文学、歴史、哲学、芸術、音楽、科学など、様々な分野の知識を身につけることを指します。
以上は辞書を引いたときに書かれている「教養」という言葉についての内容です。
実際には「教養」という言葉には人間的な面も含まれています。
「教養がある人」というと、身のこなしが洗練されていて品位のある人というニュアンスで使われることがあります。
今回の記事ではあくまで辞書の通りの言葉で教養について考えていきます。
3.教養が仕事に役立つ理由
教養が仕事に役に立つかどうかは上述したとおりに仕事の種類や求められる能力によって異なります。
ただし、教養が役に立つ場合はどんな職種であっても以下のような3つの理由になります。
3-1.コミュニケーション能力の向上
教養があると、様々な分野の知識や考え方を身につけることができます。そのため、様々な人とコミュニケーションをとりながら、相手の立場に立って考えたり、相手の話を考えたりすることが、可能になります。
例えば、営業職であれば、相手のニーズを理解し、適切な提案を行うために教養が役立ちます。さらに、会話の引き出しを広げることができるので商談の盛り上がりも期待ができます。
また、企画職であれば、新しい商品やサービスの企画を行うために教養が役立ちます。プレゼンでの教養のある提案は聞く相手をひきつけることができるでしょう。
3-2.問題解決能力の向上
教養があると、様々な角度から物事を考えたり、解決策を考え出したりすることができます。そのため、仕事で問題にじっくり取り組んだ際に、より効果的な解決策を考え出しやすくなります。
例えば、研究職であれば、新しい研究成果を出すために教養が役に立ちます。また、経営に関する職であれば、経営戦略を立てるために教養が役に立ちます。
3-3.創造性の向上
教養があると、多くの考え方が身につき、様ざな分野の知識を会得することができます。
そのため、仕事で新しいことに挑戦したり、新たな価値を創造したりしやすくなります。
例えば、デザイナーであれば新しいデザインを進化させるために教養が役に立ちます。また、ITエンジニアであればシステムを開発するために教養が役立ちます。
特に創造性においては勉強してきた知識が役に立つものではありません。
教養を含めた想像力が新しい発想に役に立ちます。
4.教養を身につけることによる仕事以外でのメリット
教養を身につけることには、仕事だけでなく以下のメリットもあります。
4-1.プライベートでも使える
教養があると、プライベートでもコミュニケーション能力、問題解決能力、創造性などの能力を向上させることができます。さらに教養があることで興味を持つ分野が広がり、新しいことに挑戦するようなきっかけになります。
4-2.人間としての成長につながる
教養を身につけることで、視野が広がります。視野が広がれば物事を多角的に考えられるようになるため、人間的な成長にもつながります。
4-3.生きがいを見つけられる
教養があると、新たな興味や関心が生まれ、自分自身も生きがいを見つけやすくなります。また、教養が増えれば増えるほど人生の視野が広がり、より多くの発見があるでしょう。
5.教養が仕事に役立つ具体例
具体的には教養が仕事に役立つ例としては、以下のようなものが挙げられます。
・営業職:相手のニーズを冷静に、適切な提案を行う
・企画職:新しい商品やサービスの企画を行う
・研究職:新しい研究成果を得る
・経営職:経営戦略を考える
・デザイナー:新しいデザインを生み出す
・ITエンジニア:新しいシステムを開発する
教養があれば既存の考えを理解しやすくなります。
常識を破るためには常識がないといけないように、教養があることで新しい発見や発想を生み出すことができます。
6.教養を身につける方法
教養はどのようは方法で身に着ければいいのでしょうか。
方法としては以下のようなものが挙げられます。
・本を読む
・美術館や博物館に行く
・映画や演劇を見る
・音楽を聴く
・語学を学ぶ
・旅行をする
それぞれ見ていきましょう。
6-1.本を読む
本を読むことは、最も手軽に教養を身につける方法です。様々な分野の本を読むことで、知識や考え方を広げることができます。
6-2.美術館や博物館に行く
美術館や博物館に行くことで、芸術や歴史に対する知見が広がります。また、美意識を磨くことができます。
6-3.映画や演劇を見る
映画や演劇を見ることで、様々な文化や価値観に触れることができます。また、想像力を豊かにすることができます。
6-4.音楽を聴く
音楽を聴くことで、感性を磨くことができます。また、波及効果としてリラックス効果も期待できます。
6-5.語学を学ぶ
言語を学ぶことで、世界を広げることができます。また、異文化を学ぶことで教養がさらに広がります。
6-6.旅行をする
旅行をすることで、新しいことに触れることができます。また、自分の価値観や視野の展望を広げることができます。
教養はこれらの行動の積み重ねによって身に着いていきます。
「昨日1時間、本を読んだから自分は教養のある人だ。」とはなりません。
少しずつでもいいので、継続的に新しいことに向き合いながら教養を身に着けていきましょう。
7.まとめ 教養を身に着けて仕事だけじゃなく人生に活かしましょう
仕事に教養は必要かどうかは、仕事の種類や求められる能力によって異なります。
また、教養を身につけることには仕事だけでなくプライベートで使える、人間としての成長につながる、生きがいを見つけやすくなるなどのメリットがあります。
継続的な努力がをすることで教養は広がっていきます。少しずつでもいいので、日々新しいことに向き合い、新しい知識や教養を身につけていきましょう。
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