2021年8月現在
住宅に係る材料の値上げが著しいです。
住宅を1つ立てるためにも多くの材料が使われております。
住宅は木材を中心に様々な材料から作られております。
主に使われている材料は
- 木材
- 生コンクリート
- ガラス
- 樹脂
- 鉄筋
- 鋼板
- 銅管
- 塗料
などがあります。
もちろんその他にも多くの材料があります。
詳細に分けるとさらにいろいろ出てくるはずです。
この材料がそれぞれ価格の高騰が続いており、住宅会社は企業努力で自社の利益を減らしながらなんとかかんとか従来価格での販売を行っておりました。
ところが、相次ぐ価格上昇により住宅会社も経営が立ち行かなくなっており、値上げ販売も踏み切っている状況です。
今回の記事では住宅を建てるにあたって必要な材料の値上げについてまとめていきたいと思います。
参考にしてみてください。
木材
林野庁 ホームページより
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/30hakusyo/attach/pdf/zenbun-12.pdf
木材は価格上昇が一番深刻な状況になっております。
米国の木材需要増により、輸入木材の価格が高騰しております。
木材の供給ができないために、ウッドショックという言葉が生まれているほどです。
住宅には構造にかかわらず、必ずと言っていいほど木材が使われています。
木材の価格上昇が戸建て住宅に対して一番大きな影響を与えております。
大手ハウスメーカーである、積水ハウスや大和ハウスも値上げを表明しております。
ガラス
AGC社 価格アップ(ガラス)
日本シェア 40%以上
日本の最大手ガラスメーカーであるAGCがガラスの値上げに踏み切りました。
「なんだし、なんだし、AGC♪」という音楽でで踊る高橋一生さんがキュートなCMでおなじみのメーカーさんです。
実はガラスの日本シェア4割以上のメーカーでありトップシェアを誇っております。
住宅におけるガラスは室内ドア、玄関ドア、勝手口ドア、窓に多く使われております。
現在、室内ドアや窓メーカーは値上げの告知はしておりませんが、近々価格アップを行うことが目に見えております。
銅管
銅の素材価格アップ
銅の価格がアップしております。
前年比で170%になっております。
銅管はエアコンの配管として使用されているため、エアコン設置時の価格に影響を及ぼします。
塗料
日本ペイント 価格アップ
日本ペイントは住宅用の塗料における、業界シェアNO1の会社です。
塗料メーカーも値上げをするというニュースが出ております。
塗料は主に外壁に使われています。
住宅用資材全般
水廻り・建材
リクシル 価格アップ(水廻り、建材)
https://www.lixil.co.jp/information/20201105.htm
2020年11月に大手住宅設備メーカーのリクシルが値上げを決めております。
アップ率は大きくはありませんが、これだけ複合的に価格を上げる状況になっているということです。
壁紙
サンゲツ 価格アップ(住宅用壁紙)
リリカラ 価格アップ(住宅用壁紙)
https://www.lilycolor.co.jp/interior/news/wp-content/uploads/2021/06/◎価格改定のお願い_2021年9月21日.pdf
壁紙の価格も上がります。
サンゲツ、リリカラは壁紙メーカーの大手2トップです。
2社で壁紙業界の6割以上のシェアを占めております。
両社とも上がり幅が13%以上となっております。
壁紙はほとんどすべての家に使われている材料です。
こういったどの家にも使われる商品の値上がりが一番きついですね。
番外編
石油
石油の値段も高騰しております。
2021年1月頃には130円代だったガソリンが2021年8月現在160円代になっております。
石油の価格が高騰すると、各輸送会社に影響を与えます。
船便も航空便も陸便も価格があがるため、各マターで影響を与えてしまうのです。
直接使用する材料ではないですが、住宅だけでなく各所に大きな影響を及ぼしそうです。
まとめ
2021年現在さまざまな材料が高騰しております。
住宅1棟を建てる価格においても、1棟当たり100万円以上あがる工務店がほとんどです。
訴えたいこと
住宅設備業界で働く者としてはこんな状況下でも家を建ててくださるお客様に精いっぱいの販売をしないといけない状況です。
私は営業職ですので、当然住宅設備における売上数字を詰められます。
が、この状況下大幅な価格アップで家を建てられることに対して二の足を踏まれる方も多いのが事実です。
そこで個人的に思うのは
・住宅着工数が減少に向かうため経済活動に活気がなくなる。
→国は補助金を出してでも住宅着工を維持しようとする。
→補助金がもらえるのであれば住宅着工を行うお客様が増える。
こうなれば市場が活況となり、もう少し価格を押さえた状況で住宅購入ができるのではないかと思います。
もし急いで家を建てることを検討されているのでなければ少し状況を静観するのも得策ではないでしょうか。
また、何か価格アップした商品があれば追記していきたいと思います。
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