皆さんは本を買うときにどこで買いますか?
ネットで注文しますか?
それとも、書店に行って、本を買いますか?
書籍の購入方法は大きく上記の2つに分かれます。インターネット上で注文し、自宅に配送される「ネット書店」と、実際に足を運んで書籍を手に取って購入する「リアル書店」です。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った書籍の購入方法を選ぶことが重要です。
今回の記事では本のネット購入と、店舗での購入のメリット、デメリットについて解説していきます。
ネット書店での購入メリットと、リアル書店での購入メリットを理解してうまく併用しましょう。
1.ネット書店のメリット
インターネット上の書店。すなわち、ネット書店で購入するときのメリットは以下になります。
1-1.時間と場所の制約がない
ネット書店は24時間365日利用可能であり、自宅や外出先など、どこからでも気軽にアクセスできます。通勤時間や深夜など、リアル書店が開いていない時間帯でも、好きな時間に書籍を探せたり、購入できます。
1-2.検索機能が充実している
ネット書店では書名、著者名、ジャンル、キーワードなど、様々な条件で書籍を検索できます。自分が求めている本を膨大な品揃えの中から、探している書籍をすぐに探し出すことができます。
1-3.価格が安い
ネット書店は店舗運営コストが低いため、書店自体の利益率が高くなります。従業員もいりませんし、本棚への陳列、店舗への配送などのコストがいらないからです。その価格の一部は個人宅への配送費になってはいますが、残りの利益率の中からポイント等で還元してくれる傾向にあります。
1-4.書籍のレビューや評価を確認できる
他の購入者のレビューや評価を参考にすることで、購入前に書籍の内容や評判を把握することができます。
1-5.電子書籍が購入できる
ネット書店では、電子書籍リーダーやタブレット端末で読める電子書籍を購入することができます。紙の書籍よりも軽量で持ち運びやすく、場所を選ばずに読書を楽しむことができる。
1-6. 在庫状況がすぐに確認できる
多くのネット書店では、リアルタイムで在庫状況を確認することができます。欲しい書籍がすぐに手に入るかどうかわかるので、店舗に足を運んでみて目当ての本が無かったという無駄足を踏むことがありません。
2.ネット書店のデメリット
ネット書店にはもちろんデメリットもあります。詳しく見ていきましょう。
2-1.実物を確認できない
ネット書店では実際に手に取って書籍を吟味することができません。本のページ数などはデータでわかっても、購入後にイメージと異なっていたということもあります。本のサイズや紙の種類や触り心地は実際に店舗に行かないとわからないものです。
2-2.配送料がかかる
購入金額によっては配送料がかかる場合があります。特に1冊だけの購入などでは割高になることもあります。複数冊購入することで配送料がかからない場合もあるので、その当たりはネット書店にもよって異なります。
2-3.書籍の到着までに時間がかかる
ネット書店だと、注文から書籍の到着までに数日かかる場合があります。在庫がある場合でも発送から届くまでは日数がかかってしまいます。すぐに読みたい場合には不向きです。
2-4.偶然の出会いがない
ネット書店では、リアル書店のように偶然気になる書籍に出会うことがありません。ネット書店に表示される本は検索した本、もしくは近しい関連書籍のみです。この範囲外の本は見かけることがありません。そのため、偶然素晴らしい本に出会えたという体験が無くなってしまいます。
2-5. 書籍の返品・交換が難しい
購入後にイメージと異なっていた場合でも、ネット書店によっては返却・交換が難しい場合があります。僕もたまにあるのですが、配送して送られてくる間に傷が入ってしまっているということもあります。本なのでキズが入っていても読めれば構わないので、返品をすることはないですが実物が届くまで確認できないネット書店ならではの特徴です。
3.リアル書店のメリット
ここからはリアル書店のメリットやデメリットについて確認していきます。
まずは、メリットについて見ていきましょう。
3-1. 実物を確認できる
やっぱりリアル書店で本を購入するメリットはこれです。実際に本を手に取って、内容や装丁を確認してから購入することができます。中身を少し見れば、この本は自分にあうか、内容が充実しているかはすぐにわかります。中身が確認できるのは大きなメリットです。
3-2. 偶然の出会いがある
リアル書店では目的の本以外も、気になる書籍を偶然見つけることがあります。そのために書店員さんがいて、棚に陳列してくれているのです。僕の場合は棚に並んだ本の背表紙を読むのが好きで、気になった背表紙の本を手に取って読んでみたりします。
偶然の出会いで良い本に出会えた時は本当に嬉しくなるものです。
3-3. 読書の空間を楽しむ
落ち着いた空間で、ゆっくりと書籍を探す・読むという読書の時間を満喫できます。僕もよく本屋に行って、空間を楽しんでいます。
また、個人的には本屋に行くことで、青木まりこ現象を楽しめるのもまた一つの楽しみでもあります。(青木まりこ現象については検索してみてください。)
4.リアル書店のデメリット
もちろんリアル書店にはデメリットもあります。
それぞれ見ていきましょう。
4-1.時間と場所の制約がある
リアル書店は営業時間内にしか利用できません。平日の仕事終わりなどでは購入は難しいでしょう。また、自宅から遠い場合や交通機関のアクセスが悪い場合には足を運びにくくなります。また、地方の場合は発売から店頭に並ぶまでに時間がかかります。
4-2.検索機能が限定的
リアル書店では、ネット書店のように詳細な検索機能がありません。そのため、取り扱っていない本があっても、書店で探し回った挙句見つからないということもよくあります。
4-3.書籍の品揃えが限られる
書店の数は年々減っています。数少なくなってきている店舗へ足を運んでも、置いている書籍の種類が限られており、目当ての本がない場合があります。店舗をはしごしてみたものの次の店舗にもやっぱりない。こういうことはざらにあります。
4-4.人混みが多い
特に週末や休日は、リアル書店は混雑することがあります。静かに本を探したくても難しい場合もあります。
5.まとめ 状況によってネットとリアルの書店を使い分けよう
ネット書店とリアル書店にはそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらが優れているというわけではありません。
以下は、それぞれの書店を使った方が良い場合です。
これらの場合によってネット書店とリアル書店をうまく使い分けましょう。
最後に 書店へ足を運んでもらいたいです
リアル書店はどんどん数を減らし続けていますが、必要なくなることは絶対にないでしょう。もしも、すべての本をネットで購入するようになるのであれば、本の表紙のデザインなんて要らなくなります。すべて真っ白な表紙で無機質な文字で題名だけ書いてあれば良くなってしまいます。
僕が思うのは本は内容が8割です。内容を読むことで本としての役目が果たされるからです。しかし、読まれなていない本は残りの2割をおろそかにしているように思います。「目を引かれるデザインでみんなが手に取りやすい。」「ソフトカバーで触り心地の良い紙を使用している。」といった差別化で手に取られて読まれるかどうかは変わってきます。
ぜひ、本屋に足を運んでこれらの要素を確認してみてください。
中身だけではなく、本そのものを愛し、本のすべてを楽しむためにもリアル書店に行くことをおすすめします。
減少傾向にある書店の減少速度が少しでも遅くなるように、むしろ書店が増えるように。書店に足を運んでみてください。
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