「毎日体重を計るのはプレッシャーになる」
「一喜一憂してしまう」
と感じている人もいるかもしれません。
しかし、毎日体重を計る習慣は体重管理はもちろん、日々の健康管理にもつながる非常に効果的な方法です。
体重は、食事内容や運動量、睡眠時間など、その日の体の状態を映し出す鏡のようなものです。
毎日向き合うことで、自分の生活習慣を客観的に見つめ直し、健康的な体づくりをサポートしてくれます。
毎日体重を計る習慣を身につけることは、単にダイエットのためだけではなく、生涯にわたる健康を築くための第一歩となります。
当記事で毎日体重を計ることを1年間継続した筆者が、継続したことによるメリットと、継続方法について解説しています。
体重管理は、体調管理です。
ぜひ参考にして、明日から取り組んでみてください。
1. 毎日体重を計ると体重管理ができるようになる理由

毎日体重を計る最大のメリットは、自分の体の変化をリアルタイムで把握できることです。
例えば「昨日は食べ過ぎたから、体重が増えたな」といったような体の変化が体重には如実に現れます。
生活習慣と体重の増減の関係性が明確になり、健康的な行動を促すトリガーとなります。
多くの人は、体重が急に増えた時に危機感を覚え、食事や運動を意識し始めます。
毎日体重を計る習慣は、この「危機感」を日々の小さな変化で感じ取ることを可能にします。
特に、体重は食事や水分、排泄などの影響で日々変動します。
数日単位で見ると増減を繰り返しています。
この変動を理解し、一喜一憂せずに記録を続けることが大切です。
週単位や月単位で推移を観察することで、自分の生活習慣に潜む問題点や改善点が見えてきます。
例えば、週末に体重が増えやすい傾向にあるなら、週末の過ごし方を見直すきっかけになりますし、特定の食事を摂った翌日に体重が増えるなら、その食事を控える意識が生まれます。
実際の体重増減
以下のグラフは実際の私の体重増減です。
今回1年間毎日継続してみた結果が以下です。
時間は固定していて、毎朝起床してトイレに行った後に量っています。
服装も同じにしていて、夏でも冬でもパンツ一丁です。
出張や実家帰省などがない限り毎日継続して計測しています。
その際に測定した体重と体脂肪率をiPhoneのヘルスケアアプリに登録しています。
2024年10月~25年9月までで体重が65.05kg~67.9kgの間を行き来しています。
身長が174.5cmなのでBMI22は66.99kgです。
筋トレを継続的に行っているので、今はこの値を下回らないように気を付けています。

体重の増減に一喜一憂しないためのポイント

体重は、食事や水分量、排泄などによって日々変動します。
そのため、一時的な体重の増減に過剰に反応するのではなく、1週間や1か月といった中長期的な視点で体重の推移をチェックすることが大切です。
上述のようにグラフなどに記録しておくと、全体の傾向がつかみやすくなります。
具体的な変動の要因と対策を表でまとめてみました。
体重増加の要因 | 考えられる理由 | 対策のヒント |
一時的な増加 | ・食事内容(塩分、炭水化物) ・水分摂取量 ・生理周期 | ・過度に気にしない ・翌日の食事を調整する ・むくみ対策(カリウム摂取など) |
継続的な増加 | ・摂取カロリーの過剰 ・運動不足 ・不規則な生活習慣 ・ストレスや睡眠不足 | ・食事内容や量を見直す ・運動を習慣化する ・睡眠時間を確保する ・ストレス解消法を見つける |
一時的な減少 | ・水分摂取量の不足 ・発汗 ・体調不良 ・筋肉量の低下 | ・水分補給をこまめに行う ・体調管理に気をつける ・タンパク質を意識して摂取する |
この表のように、体重の変動にはさまざまな要因が隠されています。
単に「増えた」「減った」と捉えるのではなく、自分の行動を分析することで、感情に左右されない冷静な体重管理ができるようになります。
また、体重だけでなく、体脂肪率や筋肉量なども一緒に記録すると、より正確に体の変化を把握することができます。
特に、筋トレをしている場合は、体重が増加しても筋肉量が増えていないということもあります。
数字の裏側にある意味を理解することが、健康的な体重管理への鍵となります。
2. 体重管理が健康管理につながる2つの理由
体重管理ができるようになると、自然と健康への意識が高まります。
具体的には、以下の2つの理由が挙げられます。
理由① 適切な食事量と運動習慣が身につく
体重の増減を意識すると、自然と食生活や運動習慣を改善しようという気持ちになります。
例えば、体重が少し増えた場合
「今日は摂取カロリーを抑えめにしよう」
「一駅分歩いてみよう」
といった具体的な行動につながります。
このような小さな積み重ねが、無理のない範囲で健康的な習慣を築いていきます。
また、体重が減った場合には、「この食事法や運動が効果的だった」という成功体験となり、モチベーションの維持につながります。
この習慣が根付くと、外食時でもメニューを選ぶ際にカロリーや栄養バランスを意識するようになり、無意識のうちに健康的な選択ができるようになります。
結果として生活の質全体が向上し、心身ともに健康な状態を保つことができるのです。
理由② 体の不調に気づきやすくなる

体重は、体のコンディションを映し出すバロメーターです。
毎日同じ条件で体重を計っていると、わずかな変化にも気づきやすくなります。
例えば、特別な理由もないのに体重が急に増えた場合、むくみや便秘、睡眠不足などが原因である可能性が考えられます。
また、食欲不振や胃腸の不調により体重が減ることもあります。
これらの変化に早期に気づくことで、体の不調が本格的な病気へと進行する前に、適切な対処をすることができます。
3. 毎日体重を計る習慣を続けるためのコツ
「毎日続けるのは大変そう」と感じる人もいるかもしれません。
ここでは、無理なく習慣化するためのポイントを紹介します。
ポイント① 計るタイミングを決める
毎日体重を計る習慣を定着させるには、特定のタイミングで測ることが重要です。
僕個人も実践してみて最も効果的なのは、朝起きてトイレに行った後、朝食を摂る前です。
この時間帯は、食事や活動による影響が少なく、体重が比較的安定しているため、日々の変化を正確に把握できます。
決まった時間に体重を計ることで、ルーティン化されて測定漏れがなくなります。
また、毎日体重を計る習慣を続ける上で、記録の場所を決めることも大切です。
体重計の近くにノートやスマートフォンを置いておくと、すぐに記録でき、記録漏れを防げます。
さらに、体重計の選び方も重要です。
今は乗るだけで計測できる自動認識機能付きのものや、スマホと連携して自動で記録してくれるものもあります。
自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことで、より手軽に続けることができます。
ポイント② 記録を楽しくする工夫

体重管理を継続するためには、モチベーションを維持する工夫が必要です。
単に数字を記録するだけでなく、食事内容や運動、睡眠時間などを一緒に記録することで、生活全体を振り返る良い機会になります。
例えば、以下のような情報を併せて記録してみましょう。
・食事: 何を食べたか、量やカロリー(おおよそでOK)
・運動: どんな運動を何分行ったか
・気分: その日の体調や気分(疲労感、ストレスなど)
これらを記録することで、「この運動をしたら体重が減った」「この食事をしたら翌日むくんだ」といった発見につながり、自分自身の健康をより深く理解できます。
グラフで可視化することも、モチベーション維持に非常に効果的です。
多くの体重管理アプリには、体重の推移をグラフで表示する機能があります。
グラフで体重が少しずつ減っていくのを見ると、努力が報われていることが実感でき、継続する力が湧いてきます。
僕は以下のアプリを使って、継続できるようになりました。


4. まとめ
毎日体重を計ることは、単なる数字の記録ではありません。
自分自身の体と向き合い、健康的な生活習慣を身につけるための大切な一歩です。
小さな変化に気づき、日々の行動を少しずつ見直すことで、体重管理から健康管理へと意識が広がり、より豊かで充実した毎日を送ることができます。
さあ、今日から体重を計る習慣を始めてみませんか?
体重計に乗るという小さな行動が、未来の健康を大きく変えてくれるかもしれません。
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