世の中の企業は2種類に分けることができます。
ホワイト企業かブラック企業の2種類です。
誰しもがホワイト企業に勤めたいはずです。
ブラック企業になど勤めたいモノ好きなどいないはずです。
ですが、近年ホワイト企業に所属していても退職する人が一定数います。
彼らは学生時代に頑張って、良い会社に入るための努力をしてきたはずなのですが、その特権を手放してしまうわけです。
どうしてこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
今回の記事ではホワイト企業を退職してしまう理由について考えてみました
ホワイト企業とは?
そもそもホワイト企業とはどういう企業なのでしょうか。
ホワイト企業の特徴は以下の通りになります。
- 残業時間が少ない
- 給与が高い
- 離職率が低い
- 有休がとりやすい
- 仕事量が適量
などの特徴がございます。
雇用される側からしてみれば理想的な企業の姿です。
ですが、ホワイト企業であっても退職者が出ているのが現状です。
なぜだれもがうらやむホワイト企業に入りながらも退職するのかというと、
成長できている実感がないからです。
成長できないことが嫌だから退職して成長できる環境にある企業に移るという訳です。
どうして成長できる企業に移りたくなるのか?
一昔前の終身雇用制度が当たり前の世界で生きている人たちは成長が必要という考え方をせずに企業に勤めています。
それには3つの理由があります。
- 入社してしまえば定年まで自動的に勤めることができるため
- 自分の能力を上げなくても、給料は上がっていくため
- 昇進、昇給は本人の能力よりも年齢や上司との関係性で変化するため
です。
ところが現代の勤め人はそうはいきません。
- 終身雇用制度からジョブ型雇用制度へと変化しており、能力のない社員(成長できていない社員)は減給、もしくはクビになります。
- 自分の能力が上がらないと、給料は上がりません。成果の出ない社員に給料という見返りは返ってきません。
- 昇進、昇給は能力の高い社員からしていきます。年齢や上司との関係性は評価の対象にはなりません。
時代の流れとともに上記のように時代は変わってきました。
あなたの会社にいる旧時代の勤め人には成長意欲を感じられない人ものではないでしょうか。
新時代は成長意欲のない人は飯が食えなくなる
時代は変わって現代は、成長意欲がないと給与は下がる一方です。
ただただ言われた仕事のみしかできない人は代わりの効く人材になり下がってしまいます。
人材として必要とされたいのであれば、成長が必要となってきます。
今後の変化の速い時代の中で、必要な能力が変わっていくことが予想されます。
そんな中で、新しい知識や考え方をどんどんアップデートしていけない人は求めれらることも少なくなると思われます。
新しい知識をアップデートできる人。すなわち、成長できる人が求められます。なので、成長意欲が重要だと感じる若い世代の社員は成長できるかどうかを基準に仕事を継続するかを判断しているのです。
ホワイト企業を辞めるのはなぜか?
今まで書いてきたように新時代では勤め人は成長を必要としています。仕事の中で成長できることを重要視していっている訳です。
そのため、仕事で成長できない環境にいるのであればもちろん退職するでしょう。
特にホワイト企業は業界の中でも恵まれた環境にある場合が多いです。
そうなると、自分で仕事をする際の裁量も小さかったり、激しい競合相手もいないことで頑張る原動力にかける場合があります。
ホワイト企業の定義を挙げましたが、価値観が変わってきているのかもしれません。
業務の中に成長を見出せる企業こそ本当のホワイト企業なのかもしれません。
企業に就職して定年まで雇ってもらえる終身雇用が当たり前だった時代には、人々に不安はありませんでした。目の前の仕事をこなしていき、時には24時間働いて、給料は上がり、役職もあがるような環境。目の前に広がる未来は明るさしかありませんでした。
しかし、現代はそうではありません。いつ、自分が働いている会社がつぶれるかなんてわかりません。そんな不安だらけの時代ですので、現代の若者は不安に対して敏感です。
いくらホワイト企業といえども成長できなそうな不安を感じるのであれば退職します。
若者たちの退職に対する考え方は不満から不安に少しずつ変わってきているのかもしれません。
まとめ
今回はなぜホワイト企業を退職するのかについてまとめてきました。
ホワイト企業は成長できない実感を若手社員に与えてしまいます。
成長できていない実感があると、特に若手は退職してしまいます。
成長を阻害してしまっている要因を考えて、裁量を社員に与えるようにすることが今後は必要になってきています。
汚い職場だからきれいにする。きつい職場だから楽にする。だけでは若手社員の流出は防げません。
若手社員の成長意欲を満たせる職場の提供が今、求められているのです。
コメント