「努力は報われる」という言葉をどこかで耳にしたことあるのではないでしょうか。
私たちは、子どもの頃から「勉強を頑張れば良い大学に行ける」「スポーツを頑張れば全国大会に出られる」など、努力をすれば良い結果につながることを教えられてきました。
しかし、実際には努力を短期的には報われないこともあります。努力が報われないと、モチベーションが下がり、目標を達成できなくなってしまうこともあります。
では、努力はいつかは本当に報われるのでしょうか。
この問いに対する答えは、一概に「はい」とも「いいえ」とも言えません。努力が報われるかどうかは、さまざまな条件によって左右されるからです。
今回の記事では努力は必ず報われるのかどうかについて考えていきたいと思います。
1.努力の定義
まず、そもそも「努力」とは何でしょうか。
辞書には”努力”とは、”目標の実現のため、心身を労してつとめること。”と書いてあります。
まずは目標を定めて、この目標を実現させるために、心身を労してつとめるということです。
「心身を労してつとめること」とに関してはどのような方法かは辞書には具体的には書かれていません。もしかしたらこの部分で努力に対する考え方や実行の方法が人によって異なり、差がついてしまうのかもしれません。
2.努力が報われる条件
努力が報われるためには、どのような条件が必要なのでしょうか。ここでは、いくつかの条件を挙げてみましょう。
2-1.明確な目標を持つ
努力をしても報われないのは、目標が明確になっていないからかもしれません。目標が明確になっていないと、努力の方向性が定まらず、成果が出にくくなるからです。
目標を立てるときは具体的で達成可能なものにしましょう。また、目標を達成するために必要なステップを明確にしておくと、より効果的に努力をすることができます。
目標を立てるときは、以下の点に注意しましょう。
・具体的である
・達成可能な範囲である
・期限が決まっている
例えば、漠然と「英語を勉強する」という目標では、何を勉強すればよいのか、いつまでに何をできるようになるのかがわかりません。
そこで、「次回のテストでTOEIC900点を取る」という目標にすると、具体的で達成可能な範囲であり、期限も決まっています。
2-2.適切な方向性の努力をする
努力の方法が間違っていることで報われないことはよくあります。努力を始める前に、その努力が本当に目標達成につながるのかをよく考えることが大切です。
例えば、あなたが野球チームのレギュラーになりたくて努力を重ねています。守備が嫌いなので打撃の練習という努力ばかりしています。
監督の目指しているのは投手を中心とした守り勝つ野球です。そんなチームではレギュラーになれる可能性が低くなってしまうのは当然です。
努力の方向性は非常に重要です。
自分が努力しているという自負はあるものの努力が報われないのはこの努力の方向性が誤っている可能性が高いです。努力が報われていない人は今一度自分が行っている努力を客観的に冷静に見返してみてください。
また、目標に応じた努力の量も重要です。野球チームのレギュラーを目指すことと、メジャーリーガーを目指すことでは努力の量は全然違います。目標に見合った努力量を確保しましょう。
2-3.運やタイミングもある
努力が報われるためには、運やタイミングも重要です。努力をしても、たまたまチャンスが巡ってこなかったり、周囲の協力が得られなかったりすることもあります。
運やタイミングに左右される部分はありますが、努力をしていれば、そのチャンスをつかむチャンスも増えるでしょう。
例えば、「仕事で課長に昇進したい。」と思っていても、ポストが空かなければ課長になることは出来ません。課長になるための努力はできますが、課長の席が空いているかどうかは運次第です。
課長の席が空いたときに課長に昇進できる候補の1番手になれるような努力は継続的に行いましょう。
3.努力を続けるための心構え
努力が報われないこともあることを理解した上で、努力を続けるためにはどのような心構えが必要でしょうか。
3-1.目標を達成するまでのプロセスを楽しむ
目標を達成するまでのプロセスを楽しむことが大切です。目標を達成した後も、その成果を継続していくためには、努力を続けることが不可欠です。
努力を苦痛に感じてしまうと、継続が難しくなります。努力を楽しみながら、目標達成に向かって進んでいきましょう。
ただし、目標が高すぎると達成までに相当な量の努力と時間を要します。その間、プロセスを楽しむというのはなかなか難しいかもしれません。
プロセスを楽しむためには途中段階での目標進捗率を目安に努力を継続してみましょう。
進捗率がわかれば継続的に努力していることが可視化できて、努力を継続するモチベーションに繋がります。
3-2.失敗を恐れない
努力をしていると、失敗することもあるでしょう。失敗を恐れて努力を中断してしまうと、目標を達成することはできません。
失敗は、学びの機会です。失敗から学び、さらに努力を重ねていきましょう。
3-3.周囲の協力を得る
努力を一人で行い続けるのは、強い意志が無いと難しいです。そのために周囲の協力を得るようにしましょう。
自分がしている努力を宣言すること、努力を継続しやすくなります。
周囲からの言葉によって自分の努力を再認識し、継続する意識が湧いてきます。
目標を達成するために必要な協力を、周囲の人から得るようにしましょう。
4.まとめ 努力は必ず報われます
努力は報われるかどうかは、さまざまな条件によって左右されます。努力をしても目標に対しては報われないといこともあるでしょう。
しかし、そこで行った努力が無駄になるわけではありません。立てた目標に対して努力したこと。この事実こそが報われなかった努力が報われるための方法の一つです。
その時に努力が報われなかったとしてもその時に行った努力は必ず後々役に立ってきます。また、勉強でもスポーツでもどんなジャンルにおいてっも努力を継続できたという事実はその人の「努力する力」の向上には繋がります。
その努力が報われることを信じて今日もまた努力を重ねていきましょう!
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