「我を通す」という言葉を聞くと強引なイメージが湧きませんか?
一般的にはあまりいい意味で捉えられることは少ないかもしれません。
しかし、状況によっては自分の意思を貫くことは大きな力になることがあります。世界を変えるほどの活躍をした人は周囲の反対を押し切って我を通したことも多いのです。
周囲に流されて優柔不断になってしまい、決断できない人よりは我を通すことの方がメリットがあります。
今回の記事では、我を通すことのメリットについて解説していきます。
1.我を通すことのメリット
我を通すことには大きく分けて5つのメリットがあります。
それぞれについて見ていきましょう。
1-1. 目標達成への近道:揺るぎない意志が実現を導く
周囲の意見に流されずに我を通すことは、自分の目標に向かって突き進めるということです。自分の目標に向かって突き進むことは、大きな成果を生み出せる可能性があります。
例えば、幼い頃から宇宙飛行士になる夢を持ち続け周囲の反対を押し切って努力を続けた結果、夢を実現したというケースもあります。
強い意志を持つ人は困難な状況でも諦めずに挑戦し続けることができます。そして、周囲を巻き込み協力を取り付ける力も持ち合わせています。
1-2. 自分らしさを貫く:信念に基づいた生き方が自信を生む
我を通すことは自分の信念に基づいて自分らしい生き方をすることです。そうすることで、自信が生まれます。他人と同じことをする必要はありません。
例えば、周囲の人々が皆ブランド品を持っているからといって、自分が本当に好きなものでないブランド品を買う必要はありません。
自分の信念を貫くことは自分自身を信頼することにつながります。そして、自分らしさを貫いた結果、信念に基づいたその生き方は周囲からの尊敬を獲得することができます。
1-3. 人間関係の改善:率直なコミュニケーションで信頼を築く
我を通すということは、自分の意見を正直に伝えることです。自分の意見を正直に伝えることは信頼関係を築くための重要な要素です。
例えば、会議の中で自分の意見を積極的に主張し議論をリードすることで、周囲から信頼される存在へとなっていきます。
率直なコミュニケーションは誤解を解消し、より深い理解を促進することができます。
1-4. リーダーシップの発揮:周囲を巻き込み、新たな道を開く
困難な状況でも自分の意見を貫き、周囲を導いて成功するような経験はリーダーシップを持っていないと出来ません。
例えば、プロジェクトのリーダーとして周囲の意見を尊重しながらも、最終的な意思決定を責任を持って行うことでチームを成功に導くことができます。
自我を通すことでリーダーシップが発揮され、そのリーダーシップは周囲の人々を信頼させ行動を促す力を持っています。
1-5. 人生の充実:後悔のない選択で、自分らしい人生を歩む
充実した人生においては後悔のない選択をすることが非常に重要です。自我を通すということは自分の意志を貫くことです。後悔などあろうはずがありません。
例えば、周囲の反対を押し切って独立起業し、成功したというケースがあります。
自分の意思で選択した人生は、充実感に満ち溢れています。そして、自分らしい人生を歩むことができるようになります。
2.我を通すことの注意点
我を通すことには注意点があります。
・周囲との衝突や対立
・孤立や人間関係の悪化
・視野狭窄による柔軟な思考の喪失
・失敗の可能性
これらの注意点が絶対に伴いますので、我を通したいのであれば対策を考えないといけません。
それでも我を通したいほどの強い意志があるのであれば次の項目を読んでください。
3.我を通したいのであればすべきこと
我を通すことには責任が伴います。それは自分の我を通すために、相手の意見を殺してしまうからです。相手の意見を殺すほど、我を貫いた意見を早々に投げ出すなんてことは絶対にしてはいけません。それは意見を出してくれた相手にも失礼です。
もし、我を通したいのであれば絶対に下記をできるようにしておかないといけません。
・自分の行動の責任を取る
・自分の意見を「なぜ」貫きたいのか、明確な理由を説明できる
・周囲の意見にも耳を傾け、尊重する
これらの点を意識することで、周囲の意見を押しのけてまで我を通すことの責任を果たせます。
それぞれの点について詳しく見ていきましょう。
3-1.自分の行動の責任を取る
我を通して意見を貫いたのであれば、まずは失敗しないように最大限の努力をしないといけません。また、1度や2度の失敗であきらめるようなこともあってはいけません。さらに、仮に失敗してしまった場合には責任を取ってください。
・自分の判断の誤りを認める
・周囲に迷惑をかけたことを謝罪する
・同じ失敗を繰り返さない
失敗した場合には行動を振り返り、以上のことを実行してください。
自分の行動に責任感を持つことで、我を通して失敗してしまったとしても信頼を得ることができ、次への成長につながります。
3-2.自分の意見を「なぜ」貫きたいのか、明確な理由を説明できる
我を通すのであれば、まず自分の意見を明確にしましょう。あやふやな理由で自分の意見の主張なんてしてはいけません。
・なぜその意見を主張するのか
・どのような根拠に基づいているのか
・どのようなメリットがあるのか
これらの点をまずは自分自身で理解してください。その上で、我を通すための周囲への説得を行いましょう。我を通すほどの意見には強い根拠と強い主張が必要です。どちらか一方が欠けていてもダメです。明確な理由を持って我を通しましょう。
3-3.周囲の意見にも耳を傾け、尊重する
我を通すことは他人の意見をすべて無視して良いという訳ではありません。意見の中で根幹となる部分は我を通すほどの強い意見として持っていても、周囲の意見を取り入れてよりよい意見に変えることができるのであれば、枝葉の部分は変えていきましょう。
また、正反対の意見を唱える人に関しては自分の意見をより強くするための材料として参考にできるのでぜひ意見を聞いてみたいですね。
・異なる意見にはどのような理由があるのか
・自分の意見とどのように整合できるのか
これらの点を真摯に考えて、すべての意見をないがしろにして我を通すようなことはやめましょう。
まとめ 我を通すほどの意見はだれしも一つは持っておくべきです
我を通すことは、軋轢を産むリスクはあるものの使い方によっては大きな力になります。ただ、それほどの大きな力にするためにも自分の意見には持論を持って「なぜ、そうしたいのか」を考え、伝えることができるようにしておきましょう。
また、状況に応じて、周囲との協調性を忘れずに柔軟な考えを持って、自分の意志を貫くことが大切です。
自分の人生は自分で切り拓くものです。
強い意志を持って、我を通したいと思えるほどの意見の1つぐらいは持っておくべきです。
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